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ONLINE INFORMATION / CHECK BEFORE SHARE

子どもがネットで見た情報を確かめる:動画・広告・うわさの止まり方

子どもが動画やSNSで見た情報を、すぐ信じる・拡散する前に、情報源、発信者、他の情報、画像や動画の文脈を確かめる手順を整理。文部科学省、政府広報、IPAの公式資料をもとに、親子で使える短い質問を紹介します。

先に結論

動画やSNSで「本当かな」「誰かに教えたい」と感じる情報を見たら、すぐ信じるか否かを決めるのではなく、いったん止めます。情報源、発信者、他の情報、画像や動画の文脈を確かめ、真偽が分からないままなら投稿・転送を保留します。

子どもが毎回ひとりで見抜く必要はありません。「どこから?いつ?他ではどう言っている?」という短い質問を親子の合図にします。分からないまま保留できることも、ネットを安全に使う判断です。

1. 感情が動いた情報ほど、30秒止める

政府広報オンラインは、偽情報や誤情報には「誰かに教えたい」「感情に訴える」要素が含まれる場合があり、共感や拡散につながることを説明しています。驚き、怒り、怖さ、うれしさが強いことだけで、情報が間違いだとは言えません。ただし、すぐに共有する前の停止サインにはできます。

見たときのサイン いったんすること 親子の質問
「今すぐ拡散」「誰にも言わないで」 転送・引用・コメントを止め、画面を閉じずに保留する。 急がせる理由は書かれている?
怒りや恐怖が急に強くなる 動画を繰り返し再生せず、発信日時と出どころを見る。 この情報で誰が得をする?誰が困る?
「みんな知っている」「専門家が断言」 発信者の名前、資格、根拠、元のリンクを確認する。 本当にその人が言った?根拠はどこ?
画像や動画が衝撃的 撮影時期、場所、別のニュースや元画像を探す。 この画像は、いつの何を写している?

止めることは、情報を無視することではありません。あとで確かめられるように、URL、投稿者、日時をメモし、必要なら大人へ画面を見せます。

2. 情報源と発信日時を確認する

政府広報オンラインが示す基本の一つは「情報源はあるか」です。誰が、いつ、どこから発信したのか、根拠となる資料が今も確認できるのかを見ます。切り抜き動画やスクリーンショットだけでは、前後の文脈や更新日が分からないことがあります。

見る場所 確認すること 確認できないとき
投稿者・アカウント 名前、公式アカウントの表示、プロフィール、過去の投稿。 名前だけで公的機関や専門家だと決めない。
日時・場所 投稿された日、出来事が起きた日、地域、更新の有無。 古い出来事を現在の話として広めない。
根拠・元リンク 元の資料、公式発表、調査方法、引用の範囲。 「専門家が言った」だけで止めず、元の発言を探す。
表現・見出し 断定、誇張、切り抜き、広告や商品の紹介との関係。 見出しだけで内容を判断しない。

文部科学省の情報モラル教育では、ネット上の情報には信頼できるものと疑わしいものがあり、具体的にどこに着目して真偽を見抜くかを考える授業例が紹介されています。「気をつけよう」と言うだけで終わらず、同じ画面を親子で見て確認箇所を指さします。

3. 他の情報と比べて、同じ話か確認する

一つの投稿だけで結論を出さず、行政機関、学校・施設、報道機関、専門機関など、事実を確認できる別の情報を探します。別の投稿が同じ言葉を繰り返しているだけなら、情報源が複数あるとは限りません。発信元が違うか、独立した根拠があるかを見ます。

比べる情報 見るポイント 家庭での判断
公式発表 行政機関、学校、施設、サービスの公式サイトやアカウント。 公式の発表があるか、日付と対象地域を確認する。
報道・専門機関 複数の媒体が何を根拠に報じているか。 一致点と違いを、事実と意見に分ける。
ファクトチェック 検証対象、判定の理由、元資料へのリンク。 判定のラベルだけでなく、理由を読む。
元画像・動画 過去の別ニュースや別の場所で使われていないか。 画像が本物でも、説明文が正しいとは限らない。

IPAも、感情を揺さぶるコンテンツに出合ったときはいったん立ち止まり、複数の情報源を見比べること、怪しい情報は拡散しないことを紹介しています。複数の情報が見つからないことだけで偽りと決めず、「まだ確認できない」と保留します。

4. 画像や動画は、見た目だけで決めない

画像や動画は、情報を具体的に感じさせますが、撮影時期や場所が別の出来事と入れ替わっている場合があります。政府広報オンラインは、画像検索などで過去の使い回しに気づけること、画像や動画が本物かを確認することをチェック項目にしています。

  1. 説明文を分ける:画像そのものと、「いつ・どこで・何が起きた」という説明を別々に見る。
  2. 元投稿を探す:投稿者、日時、場所、元リンクを確認し、切り抜きだけで判断しない。
  3. 過去の使用を調べる:画像検索や複数の報道で、同じ画像が別の出来事に使われていないか見る。
  4. 作られ方を断定しない:AI生成かどうかを見た目だけで決めず、根拠のない「本物」「偽物」を広めない。

画像の真偽を確かめる操作は、子どもが使える範囲の検索方法で十分です。専門的な判定が必要な情報や、生活・健康・安全に関わる情報は、保護者と公式発表や専門機関へ戻ります。

5. 災害・健康・学校の情報は、SNSだけで決めない

災害、病気、学校の休校、事故、身近な人の被害など、急いで行動する情報は、SNSの投稿をそのまま手順にしません。公式機関、学校、医療機関など、責任を持って案内する窓口を確認します。緊急の安全が関わるときは、情報の真偽をネットだけで判定し続けず、保護者や必要な窓口へ連絡します。

見た情報 戻る先 拡散前の確認
災害・避難・交通 自治体、気象・防災機関、施設の公式発表。 対象地域、発表時刻、最新情報。
健康・薬・感染症 医療機関、自治体、厚生労働省などの公的情報。 一般論を本人の診断や治療へ変えない。
学校・行事・友だち 学校、保護者、本人など確認できる当事者。 個人名・写真・うわさを転送しない。
商品・サービス 事業者の公式ページ、消費生活相談。 広告や口コミだけで契約を決めない。

「本当か分からないけれど、誰かの役に立つかも」という善意でも、誤った情報を広げることがあります。文部科学省の実践例でも、災害時には善意による拡散が起こりやすいことを踏まえ、具体的な確認へつなげています。

6. すでに共有したときは、広げずに記録する

まだ確かめていない情報を送ってしまったら、隠してさらに別の人へ説明するのではなく、どの投稿をいつ誰へ送ったかを整理します。誤りと確認できた場合も、訂正の方法は相手やサービス、内容によって変わります。必要なら保護者と一緒に、送った相手へ「確認できていない情報でした」と短く伝え、これ以上の転送を止めます。

状況 最初の行動 相談につなぐ目安
まだ真偽が分からない 投稿・転送・コメントを止め、出どころと日時を記録する。 親子で公式情報や別の根拠を確認する。
誤りと確認できた 拡散先を増やさず、送った相手へ訂正を相談する。 個人情報、名誉、学校や安全に関わる場合は大人へ。
誰かを傷つける投稿 晒し返しや集団反論をせず、画面とURLを保存する。 嫌な投稿への対応ガイドの記録・相談へ。
写真・個人情報が含まれる 再投稿せず、投稿範囲と削除・相談の手順を確認する。 写真・SNSの公開範囲ガイドへ。

誤りを指摘するために、その情報を引用して再拡散する必要はありません。状況によっては、削除・通報・学校や相談機関への連絡が適切な場合もあるため、子どもだけで対処を完結させません。

7. 親子で使う三つの質問

文部科学省の情報モラル学習サイトは、小学生から高校生までを対象に、情報を確かめる学習を用意しています。家庭では、毎回長く講義するより、動画を止めて次の三つを一緒に聞きます。親が答えを先に言わず、子どもの見方を聞くことが練習になります。

質問 見たいもの 答えが出ないとき
どこから? 発信者、元の資料、日時、根拠。 「出どころ不明」として保留する。
いつの話? 投稿日、出来事の日、地域、更新情報。 今のこととして共有しない。
他ではどう言っている? 公式発表、複数の報道、専門機関、検証記事。 一致しないままなら「まだ分からない」とする。

生成AIで作った画像や動画が気になるときは、作る・使うルールと、見た情報を確かめる手順を分けます。家庭での生成AIの目的・個人情報・出力確認は、生成AIの家庭ルールで整理しています。

まとめ:分からない情報は、保留してよい

子どもがネットで見た情報は、情報源、発信者、他の情報、画像や動画の文脈を順に確認します。感情が強く動いたときほど止まり、真偽が判断できない場合は投稿・転送を保留します。正しいか間違いかを急いで二択にしないことも、大切な情報モラルです。

家庭の合図は「どこから?いつ?他では?」の三つで十分です。子どもが「分からないから見せる」と言えるように、間違って共有した後も責めず、記録と相談へつなげます。

REFERENCES

参考資料

  1. インターネット上の偽情報や誤情報にご注意!(政府広報オンライン、参照日 2026-09-07)
  2. ネット上の情報の真偽を見極める(文部科学省 情報モラル教育ポータルサイト、参照日 2026-09-07)
  3. 21MORAL 情報モラル学習サイト(文部科学省、参照日 2026-09-07)
  4. IPA NEWS Vol.67(2024年7月号)(情報処理推進機構(IPA)、2024)

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